主人公はパグ。The Millによる、フルCGのCMメイキング映像『Three ‘Free Your Puggerfly’』

高レベルなCGを手掛ける海外のCGプロダクション『The Mill』。
フルCGのCMメイキング映像が公開されましあ。
パグとバタフライが合体した『Puggerfly』というマスコットが飛び回るCMです。
おそらくですが、イギリスのデータ通信会社『Three』のCMかと思われます。

まずはCM本編

蝶のような羽根と、オナラで飛ぶという感じでしょうか。
これだけ生い茂った植物と毛が生えたキャラクターというのはCG処理上、かなり重くなるものです。
国内のCMでは小生は見た事が無い位、大変な物量となっています。
このCM『Three ‘Free Your Puggerfly’』はどんな工程を経て制作されたのでしょうか。

そしてこちらが『Free Your Puggerfly』のメイキング

Behind The Scenes: Three ‘Free Your Puggerfly’

スクリーンショット

プレビズと言われる、プレステ2位のクオリティーで作られるCG。
本来は実写撮影前に行われるべき工程。この荒いCGは実は重要な工程で、画面に映る要素の洗い出し物量を探ったり、カメラのミリ数の検証、また関わるスタッフに対しどんな映像になるか共通認識を持たせる等、様々な役割があります。

限られた背景中で、キャラとカメラがどう動くのかをまとめた画像のようです。

これは背景のCG。宙に浮いた球はグレーボール、ミラーボール。板はカラーチャートと言われ、光の当たり具合や色味がCG的に破綻していないか確認する為の物です。
昨今のCGでは、光や物の材質が、物理的に正しいかを基準に制作される事がほとんど。そうする事でよりリアルなCGを作る事が出来ます。
このグレーボール、ミラーボール等はその基準の一つになります。

どこに映っているか分からないような、植物、がれき等のCGオブジェクトも一つ一つ質感に破綻が無いかチェックしている動画です。

変わって、CGの作業画面。使用3DCGソフトはMaya。Puggerflyの毛が生やされるCGモデルが表示されています。ポリゴン数はそれほど多くはないように思います。

次に毛が生やされた画面。こちらもMayaを使用していますが、Millの社内CGツールでしょうか、右側にカラフルなボタンが並んでいます。

この身体の周りにある線はリグと呼ばれ、キャラクターを動かす為のコントローラー。CGアニメーターはこのリグを動かし、キャラクターに息を吹き込む訳です。

こちらは羽根のパターン出しでしょうか。配色を試行錯誤する為、羽根だけでも様々なバージョンが制作されたようです。
羽根の模様の中にはThreeの会社のロゴがしっかり入っています。

こちらはアニメーションのテスト動画のようです。単純な動きのテストというわけではなく、キャラクターの性格が見えてきたり、ストーリーがあったりと、『Mill』の余裕さまで感じさせられます。


これだけのCGのクオリティーと物量は流石海外と思わせる内容でした。
日本もCG技術も年々向上していますが、CMレベルでこのクオリティーを見ると、頑張らねばと思いますね。
頑張りましょう…。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です