CG、CAD用の正確なライト情報を生成するツール『Real IES 3.0』

2019年4月7日

CG、CAD用の正確なライト情報を生成できるツール『Real IES 3.0』がリリースされました。

IESとは

IES(Illuminating Engineering Society)とは照明の特徴を収めたテキストデータの事です。
照明器具の特徴を正確に表現出来る為、CGやCAD等の主に建築分野で活用されます。
尚、IESファイルは各社照明器具メーカーのHPからダウンロードする事が出来ます。

画像の左のライトはIESファイルを使ったCGのライト
IESファイルは照明メーカーからダウンロードしました。
画像の右のライトはVRayのRectLight。IESファイルと同じ光の強さにしています。
ライトはどちらも高さ2mの位置から真下に向かって照射しています。

左のIESファイルを使ったライトの方は、ライトの広がり方が年輪のような強弱があり、ショールームっぽいライトになっているかと思います。
IESファイルを活用すると、こういったライトを作成することが出来ます。

IESファイルを扱えるレンダラーはArnold、V-Ray、Maxwell Render等。また、UnrealEngine、Unity(プラグインが必要)でも扱う事が出来ます。

『Real IES』について

正式リリースされた際の紹介動画が公開されていました。
しかし、実際に動作している画面が登場しないので、パッと見どうやってIESファイルが作られるのか分かりにくいかもしれません。
Photometric ies Lights for Renders and Videogames

『Real IES 3.0 Beta版』の動画になりますが、実際に動作してるので、どんな操作感なのか分かるかと思います。
Real IES 3 Beta – announcement

『Real IES』はこういった方に向いてるかも

  • インテリア関係のお仕事をしている。
  • 室内のCGを作成する必要が出てきた。
  • IESファイルを扱っているが、照明器具メーカーのHPから探すのは種類も莫大で面倒。
  • ライトの形を思い通りにデザインしたい。

価格もお手頃。ライセンスの融通もききます

価格は59.99ユーロ。約7,800円前後。
尚、今後のアップデートは無料。前バージョンとなる『Real IES 2.0』をお持ちの方は無料で『Real IES 3.0』にアップグレードすることが出来ます。
また、1ライセンスで複数のマシンにインストールし、1日1台のマシンでライセンスを有効にする事が出来るそうです。

『Real IES』について2018年11月10日追記

『Real IES』の中の人からコメントをいただきました。
『Real IES』では今後いくつかの新しいビデオチュートリアルをリリースされる予定との事。
また、ユーザーマニュアルはいつでも参照する事が出来るとの事です。
ユーザーマニュアルについてはこの記事の下に記載しておきました。

『Real IES』についての詳細

『Real IES』のマニュアルPDF

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