どうしようもないMaya メンタルレイのチリチリ。V-Rayでどうなるのか試してみた

2019年6月20日

最近、V-Ray for Maya2.0のデモ版をダウンロードし、勉強を始めました。
V-Rayが速くて綺麗と言われる理由の一つが分かったので、ご紹介します。

今回のテストケースは
メンタルレイで発生する、ベベル部分のチリチリ。V-Rayではどうなるのか。
という実験です。

ちなみに珍しく長文です。

Mayaでレンダリングした際、
モデルの溝やベベル部分のチリチリ問題に出くわし、
メンタルレイの設定を上げたり、解像度を上げたりで
レンダリング時間や手間を犠牲にして対応したと思います。
しかも、それでもチリチリ消えなかった…みたいな。

V-Rayではどうなるのか気になっていたのでテストしてみた次第です。
結論から言うと、V-Rayは綺麗でしかも速く対処出来ました。

検証動画はコチラ (mov形式 2.88MB)

(動画は圧縮を掛けていますが、チリチリの見え方は非圧縮とほぼ同じです。)
ベベルの入ったタイルを敷き詰めた床と、
ビルのようなベベルを掛けたオブジェクトをレンダリングした物です。
質感はMayaのランバートシェーダー。ライトはMayaのディレクショナルライト1灯のみです。
カメラは床に近づくアニメーションをイーズアウトで付けました。

①Maya メンタルレイ プロダクション クオリティー
 [ Min Sample Level:0、Min Sample Level:2、Anti-aliasing Contrast 0.100 ]
 レンダリング時間は1枚 2秒
 こんなに汚かったっけ?という位ベベルの途切れが発生しています。
 カメラが動くともっとヒドイ事に。

②Maya メンタルレイ 高設定
 [ Min Sample Level:3、Min Sample Level:4、Anti-aliasing Contrast 0.010 ]
 レンダリング時間は1枚 31秒
 数値をこれ以上下げてもベベルの途切れが発生します。
 一見、静止画では問題ないように見えますが、
 カメラが動くと、50フレームくらいから、中央辺りにチリチリが発生します。

③V-Rayデフォルトの設定
 (Adaptive DMC) [Min subdivs:1、Min subdivs 4、Threshold:0.01]
 レンダリング時間は1枚 4秒
 カメラが動くと、50フレームくらいから、中央辺りに少しノイズが発生します。
 ただ、プロジェクトやシーンの内容によっては
 ギリギリ許容範囲なレベルかもしれません。

④V-Rayデフォルトの高設定
 (Adaptive DMC) [Min subdivs:5、Min subdivs 6、Threshold:0.005]
 レンダリング時間は1枚 12秒
 ノイズも殆ど見えなくなりました。
 適当に設定をかなり上げてレンダリングしていますが、更に上げる事も出来ます。
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V-Rayの価格は1ライセンス138,600円。
影やインダイレクトライティング等、他の検証も出来ていませんが、
チリチリ対応の悩みが無くなるだけでも魅力的かもしれません。


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