無料で作れる!スライダー調整で簡単に3DCGキャラクターを作成出来るソフト4本まとめ
無料で作れる、3DCGキャラクター作成ソフトを実際に触ってみて、まとめ的な記事を作成してみました。
ZBrushやMudbox等でキャラクターを作成する際のベースメッシュ、
CG業務での通行人等のMOB作成の際に参考になればと思います。
3DCGキャラクター作成ソフトについて
3DCGキャラクター作成ソフトとは簡単に説明すると、『POSER』のようなソフト。
イーフロンティアが販売する『POSER』というソフトは、
性別、体格等をスライダーで調整し、簡単に3DCGキャラクターを作成出来るソフトです。
キャラクターのモデリング知識が必要無く、しかも素早く作る事が出来ます。
数年前はこのような3DCGキャラクター作成ソフトは『POSER』しかありませんでしたが、
今では無料で作成出来るソフトもチラホラ出ているようです。
今回はその無料でキャラクターを作れる3DCGソフトを4本試してみたので、
簡単なまとめ的な記事を作成してみました。
これらの3DCGキャラクター作成ソフトを試しました
触ってみた3DCGキャラクター作成ソフトは
- Autodesk® Character Generator
- Mixamo Fuse
- Make Human
- DAZ Studio
の4本です。
スクリーンショットも掲載しています。画像をクリックする事で大きな画像が表示されます。
尚、3DCGキャラクター作成ソフトの使用には、各ソフトメーカーへのアカウント登録が必要です。
Autodesk® Character Generator
URL:Autodesk® Character Generator
Autodeskが無償提供した3DCGキャラクター作成ソフト。
ソフトのインストールは必要無く、ブラウザがあれば3DCGキャラクターを作成する事が出来ます。
欠点としては非常にソフトの動作が重い事。キャラクターの体型調整時、キャラクター出力時の時間は、他のソフトに比べてかなり長いです。
無償で低解像度の3DCGモデルの出力が可能です。
有償で中・高解像度の3DCGモデルを出力する事も出来ます。
出力形式はMaya Binary(.mb)、FBX形式となります。
出力したモデルはジョイントが付いている為、アニメーションさせる事も出来ます。
Mixamo Fuse
URL:Mixamo Fuse
そこそこの使いやすさ。スライダーでの体格調整も可能ですが、表示された3DCGモデルの身体のパーツをドラッグ&ドロップする事でも体格調整できます。出力出来る形式はOBJのみとなる為、動かしたい場合は自分でジョイントを仕込む必要があります。
OBJ形式で出力し、Zbrushに読み込んでみました
全体的にポリゴンの密度にムラのあるトポロジー。
胸周り肩周りは若干ポリゴンの密度が多目となっています。
Make Human
URL:Make Human
Make Humanの動作は他の3DCGキャラクターソフトに比べ、軽快でした。
ソフトのインストールも必要なく、ダウンロード・解凍のみで気軽に使えます。
作業画面のキャラクターは何やら不気味な見た目です。
スライダーを調整する事で簡単に老若男女の3DCGキャラクターを作成する事が出来ます。Make Humanは他の3DCGキャラクターと違い、スライダー一つで同じトポロジーの赤ちゃんや老人の形状も作成出来ます。
Make Human内でジョイント構造を選択すれば、ジョイント付きのFBX形式でも出力する事が出来ます。ジョイントのウェイトの振りはそれほど綺麗ではなかった為、ウェイトの再調整が必要が必要かと思います。
OBJ形式で出力し、Zbrushに読み込んでみました
OBJ形式でZbrushに持っていき、トポロジーを確認しましたが、結構シンプルで綺麗なメッシュで良さげなトポロジーの様子。その為、ZBrushやMudboxで3DCGキャラクターを作成する際にはスカルプトしやすいかもと思いました。
DAZ Studio
URL:DAZ Studio
DAZ Studioのダウンロードからインストール、使用出来るまで30分以上かかりました。
高機能なソフトなのかダウンロードに結構な時間がかかります。
DAZ Studioを触ってみた感じ、キャラ作成工程は有料の3DCGキャラクター作成ソフト『POSER』に近い感じ。
上の画像ではポーズをつけた状態にしましたが、デフォルトはT-Poseなっています。
プリセットで様々なポーズが用意されています。
DAZ Studio内でも手動でポーズをつける事は出来ますが、非常にやり難いです。
出力形式はOBJ形式の他、ジョイント付きのFBXでも出力出来ます。
ジョイントの関節を曲げた際、結構綺麗に曲がったので、
ポリゴン数次第ではMOB量産にも使えるのかもしれません。
OBJ形式で出力し、Zbrushに読み込んでみました
結構ハイメッシュで出力されています。
低ポリゴン数での出力設定が出来るのかもしれませんが、何も設定せずに、
DAZ Studioに表示されたキャラクターをエクスポートしたら結構なポリゴン密度でした。ローポリ出力の設定出来るのかもしれませんが、方法が分かりませんでした。
-2014年6月9日修正-
メニューのWindow→Panes(Tabs)→Decimatorからポリゴン数の調整も出来るようです。
参考動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=pZq2j0hefto&feature=youtu.be&t=4m38s
情報提供:@lunaさん。情報提供ありがとうございました。
また、ポリゴンでアバラ骨の表現、筋肉の凹凸の表現をしている為、その部分のポリゴンの密度が高め。
3DCGキャラクターを作成ソフトについてまとめ
いかがでしたか。それぞれの3DCGキャラクター作成ソフトには特徴があります。
個人的にはMakeHumanがメッシュも綺麗で、インストール不要な点から好みではあります。
これら3DCGキャラクター作成ソフトは無料なので、皆さんも試してみてください。
ディスカッション
コメント一覧
いつも為になる記事をありがとうございます。
poserやデザインドールhttp://terawell.net/がいまいちで、自分で書くしかないかなぁ・・と考えていた矢先だったので、ありがたいです。
fuseのダウンロードページですが、fuse basic が無償でfuseは有償という感じでしょうか?
オートリグのスクリプトって試してみましたか?
ちなみにDAZは元々poser用のフィギュアデータを作って販売していた会社なので互換性を持っています。
makita様
コメントありがとうございます。デザインドールというのもあったんですね。なるほど。
fuseですが、調べてみた所、僕がダウンロードした物はfuse basicです。これは無償です。
fuseはAll Accessという有償プランに申し込む必要があるようです。
個人ユースであれば年399ドルです。
https://www.mixamo.com/pricing
また、リグに関してですが、『Maya Control Rig Script』という物がある事に今気付きました。
このスクリプトは試しなかったです。
makehumanのインストール完了してアプリを始めようクリックしたんですけどerrorになるんですが?
broly様
makehumanのフォルダをCドライブ直下や、『C:\Program Files』等に移動して起動して見てください。makehumanフォルダまでのパスに全角の日本語があると起動出来ないようです。
海外製のソフトはこういった事があるようです。
返信遅れました汗 起動出来ました‼有難う御座いました‼
broly様
機動出来ましたか!いえいえ、お役に立ててよかったです。
CGって自宅でも実写に近くリアルにキャラクターを作ってそれを動かしたりしてアニメーションなどを作り上げることってできますか?
>broly様
どの程度を想定されているか分かりませんが、たとえばハリウッド級のリアルさであれば、自宅ではそう簡単に実写に近いキャラクターを動かしたりする事が出来ません。
リアルなキャラクターを作ったり動かしたりする場合は人体構造に関する知識や、高価な機材・ソフトが必要になります。それらを使わない場合は相当な知識がなければリアルになりません。
デフォルメされたキャラクターであれば、人体構造のそれなりの知識があればなんとか自宅でも作れるかと思います。