フリーの3DCGソフト『Blender』。25周年を迎えBlenderの進化が分かる動画が公開
フリーの3DCGソフト『Blender』が2019年1月3日に25周年を迎えました。
Blender開発者のトン・ローセンダール氏のインタビューと25年のBlenderの進化が分かる動画もアップされています。
25年のBlenderの進化が分かる動画
Blender’s 25th Birthday!
記事の一番下にリンクを記載してありますが、Blenderは米国時間1994年1月2日に公開され、今でも、そのソースコードは公開されています。
豆知識:Blenderの歴史。
手放す事になったBlenderのソースコードを取り戻す。
開発者トン・ローセンダール氏のBlender愛
1998年、開発者であるトン・ローセンダール氏はインハウスツールとしてSGI IRIX向けに開発していたBlenderの販売を行う為に、Not a Number Technologies (NaN)社を設立。
その後、ラジオシティー機能等を実装した有料版、無料版がリリースされました。
2001年、NaN社がWeb3D向けのBlender Webプラグインを開発するも、セキュリティーの問題で頓挫。
2002年にNaN社は倒産。Blenderのソースコードは他社に渡ってしまいました。
しかしBlenderを手放す事を諦めなかったトン・ローセンダール氏はBlender Foundationを設立するべく、『ソースコード解放』の合言葉で募金活動を開始。
半年で10万ユーロ(約1,200万円)を世界中から集め、見事、Blenderのソースコードを取り戻す事が出来たそうです。
Blender。無料でも高機能
2019年6月現在、Blenderの最新バージョンは『Blender 2.80 Beta』。
25年経った今でも2.8というバージョンの数字的には低いものですが、機能的には高価な3DCGソフトに負けない機能があります。
むしろ、↓こちらで紹介したように、高価な3DCGソフトより勝っている部分もチラホラ見かける程。
UnityやUE4にチャレンジしたい方が増えているのか、ツイッターでもBlenderに関する投稿をよく見かけるようになりました。
Blenderを使ってNetfilix向けの3DCG映画『ネクストロボ』も制作される程です。
Blenderの今後の進化に期待です。