Substance Painter 2019.1 – ディスプレイスメント作成と確認が可能に!

2019年5月5日

Substance Painter 2019.1 – ディスプレイスメント、テッセレーション機能追加

Adobeは Substance Painter 2019.1 をリリースしました。

そのSubstance Painter 2019.1の注目の新機能はディスプレイスメントマップ作成やテッセレーションに対応した事。Substance Painterのビューポート上や、Iray上で凹凸具合を確認する事が出来ます。

また、シンメトリーペイントモードにラジアルモードが追加されました。円柱状や球体状の物に、同じ模様を繰り返しペイントしたい場合に便利です。

その他の新機能もご紹介します。

Substance Painterとは

3DCGモデル制作において、テクスチャー作成を行う為の非常に便利なツールです。

一昔前はテクスチャー作業も大変

Substance Painterが登場する前はPhotoshopでテクスチャー作成するのが主流でした。カラー写真を加工し、そこからモノクロ画像にし、リフレクションマップ、バンプマップ作成等を行っていました。特にUVの境目に現れる、テクスチャー模様の境界線を消す作業は大変な事でした。

今はSubstance Painter様々

Substance Painterを使うとモデルデータに直接ペイントする事が出来ます。

Substance Painterは『色を塗る』というより、『マテリアルを塗る』という感覚に近いです。マテリアルは金、鉄、新しいプラスチック、汚れたプラスチック等、現実世界に近い質感で結構な数が用意されています。

そこからマテリアルを選んで3Dモデルに塗るだけで、それらしい質感になります。
リフレクションマップ、バンプマップといった素材も自動で生成してくれます。

しかも、Substance Painterの操作は簡単なので、初日である程度使えるようになるかと思います。

Substance Painter 2019.1の新機能

ディスプレイスメントとテッセレーション

Substance Painter 2019.1の ディスプレイスメントとテッセレーション
引用元:allegorithmic.com

ビューポートとIrayの両方でテセレーションとディスプレイスメントを楽しむことができます。

ディスプレイスメントマップをインポートしてするか、Hightチャンネルにペイントして文字通りリアルタイムでアセットを彫刻します。

マスク効果の比較

Substance Painter 2019.1のマスク効果の比較
引用元:allegorithmic.com

ディスプレイスメントは素晴らしいですが、Hightデータを使って簡単にマテリアルをブレンドして重ね合わせる方法はどうでしょうか。新しい比較マスク効果は、この多くを行います。

この新しいマスク効果を使用すると、PhotoshopのBlend-if関数と同様に、現在のレイヤーの内容とその下のレイヤースタックの内容とを比較してブレンドできます。最新のSeamless Materialサンプルプロジェクトと組み合わせて、タイル張りの環境マテリアルをすばやく作成できます。

コンペアマスクは、高さの速いブレンドを作成するのに便利ですが、これだけではありません。テクスチャセット内の他のチャンネルとも連携します。

ダイナミックストローク

Using Dynamic Strokes

ダイナミックストロークは、 Substanceパラメータに基づいてプロシージャルブラシストロークを生成する方法を紹介します。

あなたのブラシは時間の経過とともに進化し、ランダムにアルファを交換したり、さらには各スタンプでまったく新しいマテリアルを生成することさえできます。

これがどのように機能するのかというと、どのサブスタンスファイルもペイント時にマテリアルまたはアルファとして使用でき、描かれている各スタンプを認識し、それに応じて反応できるということです。

簡単な例としては、新しいスタンプごとに固有の形状を生成し、各ストロークを完全に固有のものにする、汚れたアルファです。

ブラシは時間に敏感で、フェードアウト、色の変更、モーフィング、またはペイントを開始してから経過した時間に基づいて任意の種類のクレイジーなことをすることもできます。

新しい投影モード

Substance Painter 2019.1の 新しい投影モード

これまで、Substance Painterは古くからあるUV投影法と塗りつぶしレイヤ用のTriplanar投影法のどちらかを選択してきました。2つの新しい投影モードが追加されたばかりで、さらに進行中です。

これで、レイヤーに球投影と平面投影を選択できるようになりました。平面投影では、塗りつぶしレイヤーがデカールとして機能し、いくつかのオプションを使用すると、タイリングだけでなく、デカールがジオメトリに与える影響も調整できます。

新しい配置ギズモを使用すると、デカールをアセットの周りで簡単に移動できます。ドラッグするだけでメッシュのサーフェスに自動的にスナップします。

平面投影には、ジオメトリに合わせて適切にフェードするカリング設定があります。

ラジアルシンメトリー機能追加

円柱状や球体状のものに繰り返しペイントする際に便利な機能です。設定した中心軸から放射状にシンメトリーペイントする事が出来ます。円柱状の樽のビスのペイントなんかあっという間です。

Substance Painter 2019.1について詳細はこちら

その他Substance Painter 2019.1の新機能は公式ページに掲載されています。

SUBSTANCE PAINTER SPRING 2019: A MASSIVE UPDATE FOR ALL ARTISTS!

Substance Painterはこんなことも出来ます

Substance Painterはマテリアルを塗るだけでなく、塗装が剥げた質感も再現する事が出来ます。こんな汎用性がありそうなマテリアルが無料で公開されています。

詳しくは下記の記事をご覧ください。

【無料】塗装が剥げた質感を再現出来る、SubstancePainter用のスマートマテリアル

【無料】塗装が剥げた質感を再現出来る、
SubstancePainter用のスマートマテリアル

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