テクスチャースキャナーを自作しちゃった!コンポジッターのkurono73氏の研究レポート

2019年4月8日

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テクスチャースキャナーを自作したのはコンポジッターのkurono73氏。

本来コンポジッターはテクスチャー作成を行いませんが、自作する動機の半分は自主的好奇心とR&D精神との事。もう半分はCGクオリティーアップの為。
それでご自身でこういう装置も作ってしまうとは…。

そもそもテクスチャーとは

テクスチャーとは3DCG制作において、質感を付ける為の画像の事。写真撮影した物やゼロから描かれた物等を3DCGオブジェクトに貼り付けて使用されます。

テクスチャーにはそれぞれ役割が

3DCGオブジェクトに貼り付けるテクスチャーは、素材毎に役割があります。
物体の色に影響がある、ディフューズ別名アルベド。
反射や光沢に影響のある、スペキュラー、リフレクション。
モデリングで表現出来ない凹凸を表現する為の、バンプマップ、ノーマルマップ。
等があります。

近年ではより正確なテクスチャー情報が要求される

ちょっと前まではこれらのテクスチャーは何となく写真撮影やPhotoshopで加工された物が使用されていました。
しかし、近年はリアルなCGを作成する為に、より光学的に正確なテクスチャーが要求されています。

例えば、ディフューズ素材には影や光沢が写っていない物だったり、バンプマップ素材もカラー写真をグレースケール化した物ではなく、貼った時に凹凸情報が正しい物等が要求されます。
ここまでいくとPhotoshopでの加工によるテクスチャー作成作業は難しくなるわけです。

kurono73氏のテクスチャースキャナーは、こういったテクスチャー素材を出来るだけ正確に撮影しようとする試みのようです。

正確にスキャンされるとこれだけリアルに

テクスチャースキャナーで有名なMegascansの動画です。テクスチャーが光学的に正確に撮影出来るとCGの出来上がりもこんなにリアルになる訳です。

Megascans Mountain Slope Flythrough

kurono73氏のテクスチャースキャナーも同じような仕組みになっているとの事。

いやぁ、凄い精神です…。

kurono73が作成したテクスチャースキャナーの詳細はこちら

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