エヴァ制作の株式会社カラー。主力CGツールをBlenderに移行へ。
Blender2.8がリリースされてから、更に盛り上がっているオープンソースのCGソフトBlender。
先日UBIのアニメーション部門が主力ツールをBlenderに切り替える事を発表し、これも話題になりました。
国内でもBlenderへ移行する動きが出てきています。
Blenderへの移行を進めるのは、エヴァを制作する『株式会社カラー』
株式会社カラーは先日Blender開発基金への賛同として、Blender財団に開発資金を提供する事を発表しました。
カラーがBlenderに移行する理由
海外ですらBlenderに移行するケースは珍しいことで、事例の少ない現時点で移行は思い切った判断が必要かと思います。
しかし、カラーのBlenderへの移行理由を聞くと、なるほどなと思う所があります。ざっくりと説明するので詳しい内容は情報元のengadgetの記事(リンクは本記事下)をご覧ください。
3ds MAXという1種類のツールでやっていくのが難しいくなっている
カラーの主力ツールは3dsMax。現在制作中の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』でも主力ツールとなっています。
3dsMaxを導入する会社って中規模から小規模が多く、多くの会社の依頼する分、管理コストが高くなるとの事。
CGソフトのコスト
Autodeskの3dsMax、Mayaといった業務用CGツールは非常に高価。
AudodeskのCGソフトは 1年間のサブスクリプション契約で1本254,880円。そのCGソフトを扱うスタッフ数が10人いれば単純計算で2,548,800円になります。
しかもこのコストは時々値上がりしていきます。
Blenderは無料で扱う事が出来るので、かなりのコストダウンになります。また、最近のBlenderの追加機能は魅力的なものが多く、高価なCGソフトにはない機能も備わっています。
アニメに最適な『グリースペンシル』が決め手
グリースペンシルとは3D空間上にペイントできるBlender独自の機能。
グリースペンシルを使ってみよう:エクスペリメントラボ(仮)
この機能はアニメ制作において、素早く絵を直すことができ最適だったとの事。
まとめ
記事を読めば読むほど、Blender移行への魅力が伝わってきます。
カラーに続いてBlenderに移行する会社も増えていくかもしれませんね。
情報元
「やっと3Dツールが紙とペンのような存在になる」エヴァ制作のカラーがBlenderへの移行を進める理由とは?(西田宗千佳)
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